【コラム】Google依存からの脱却を少しずつ進めている話

どこもかしこもGoogle一強でネット上で何かしようとするとGoogleさんの顔色をうかがってやらないと行けなくて、確かに検索流入とかを考えればgoogleの基準に沿ってサイト構築しないとデメリットの方が大きいし、広告系でアドセンスなんかは他ASPと比べても単価は高いし広告の種類も多いからクリック率も良い、YouTubeに至ってはフォーマットデザインが良くできてるから良い感じでクリック率が安定する。

技術力には脱帽する限りなんだけど、このままで良いのか？

Googleの思うがままで良いのか？

別に喧嘩を売りたいわけじゃないんだけど、日本のIT企業を見ても有名どころだとGoogleに近いところと言えばYahoo!くらいでしょう。そのYahoo!（ソフトバンク）は別にGoogleを越えて行くようなそぶりは見せない。あげくには検索エンジンの仕組みをGoogleと同じアルゴリズムを変えてしまうし、最近提携を解除したんではないかって話を小耳にはさんだんだけど、それならそれで自分は賛成するよ。

つい先日はGoogleマップがゼンリンと提携解除したんじゃないかって話でマップがメチャクチャになって大混乱になったという話もある。

もう一つ気に入らないのは個人情報を収集しまくってるのも気に入らないんだ。

検索履歴等からそれぞれのパソコンには最適な検索結果が出るようになっていたりするところは技術面では凄いとは思うし、今後は個人が入力した文字からAIが性格や人間性まで判断していくのだろう、そしてそれぞれにあわせた広告やコンテンツを表示するようにするが、ここに数％でも意図的なものが含まれるとある意味で自然な形で人間の行動を支配して誘導をかけて行くことが出来るところまで来ている。実際既に行われているような気がする。

端から見れば大した問題では無いだろうし、私たち一般人が情報を取られたからといって今すぐ困るようなことはそこまで無いにしても、それがいつ漏洩して悪意のある使用者の手に渡るかはわからない。

そんな危機感みたいなものを前々から感じていて、Facebookしかり、LINEしかり、世界中の企業が日本人の情報を根こそぎ管理支配しようとしているところも見過ごせない部分でもある。これからキャッシュレスの時代になって行くとして、paypayが大規模なプロモーションでユーザー獲得を狙いに来ていて、それに負けじとLINEもLINEpayや少額から投資が出来るスマート投資だったり、色々なサービスは有って良いんだけど、いま日本でシェアを取ってる大手のIT系企業ってもともと純粋な日本企業じゃないでしょう。世界では情報戦争をずっと繰り広げていて、これから人工知能とロボットが管理支配していく社会を構築するうえでそのシェアを独占できた場合は巨万の富が確定されるわけでどこの国も企業も様々な形でビックデータを作ろうとしていると思うんです。

日本でも優秀な人たちはたくさんいて、面白いことをやっている人も沢山いるけど、そうしたエンジニアやクリエイターは今書いているこの内容よりも、自分たちそれぞれのやりたいことへの純粋な興味だったり情熱でそこに向かっていると思うんだけど、実はそした人たち個人の取り組みも総合的に考えればすべて繋がっていて部分的な発展もすべてマーケットシェアを奪い合う一端になっている。そして、それがインターネット上のシェアの奪い合いにも関係している。これはある意味、形を変えた世界戦争でもあるように思えてならないんだ。まだまだ自分もGoogle依存は抜けきらないけど、これからは日本独自の物を作って行くことは大事なんじゃないかと思ってる。日本ではあまり話題に上がらないけどロシアなんかすごくてさ、Yandexなんかは目を見張るよね！あとはスーパーファイヤーウォールがあって国内だけの閉鎖的空間で繰り広げられている中国のWEB系での発展とかも日本人はもっとチェックしないといけないと思うんだけど、普通に生活してる人はそこの情報は目につかないよね。

だから、ただでさえ日本はWEB系のこっちの分野は何歩も出遅れていると思うし、ゼンリンの話じゃないけど、国をまたいだ向こうの勝手でマップ変更されてこっちがメチャクチャ不便するとか嫌でしょう。そういうことを考えていくとサービス依存とか何かに依存する（特に海外の物に）っていう今の状態は健全じゃないんだと思うんだ。

これは暗号通貨の話にも通じる部分でもあって、暗号通貨を保有している人は今2通りいると思うんだ。１つは投機、投資として参入している層と技術的な部分の可能性や興味で入っている層の２つ。後者の技術的な部分では暗号通貨の基本ベースになっているブロックチェーン技術は中央集権を必要としない技術というのがあって、この「中央集権を必要としない」という部分は先に述べた「サービス依存を必要としない」という所に通じているように思う。つまり、これからの時代は独占したり、支配するという構造じゃなく、なんでもフリーで匿名で使う側もそれを理解して使いこなせるようになることにあると思う。匿名でも問題が起きない、無料でも問題が起きない、そういうのは現状として今の人間社会では無理だろう、なぜならこれを実現させるには人を思いやる心をもって自分を押し殺さず、自然に他人を思いやり、手助けができる人たちで溢れて行くことで成立していく。「自由には責任が伴う」これを人間社会全体で理解して体現していかないといけないというのが今の人類に与えられている試練でもあると思っていて罰則がなくとも悪い事、誰かが不利益になるようなことが起きない、起きにくい社会に向かっていくことが必要なことでは無いだろうか。

だからその第一歩としてまずは個人的に出来ることの一つで少しずつGoogle依存を辞めて独自の物に変更していっている。これが関係しているのかはよくわからないけど。