プログラミング未経験者の備忘録

ノンプログラマーが社内SEになったのでイチからプログラミングを勉強し始めました!

EC-CUBE4がリリースされてたのでついでにeコマースの今後について考えてみた

今回、Eコマース関係で仕事の一環でEC-CUBEについて改めてリサーチをしたり導入について検討していたんですが、色々と思う事や感じたことがあったので書いていきます。

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EC-CUBEとは

EC-CUBE(イーシーキューブ)は、株式会社イーシーキューブEC-CUBE CO.,LTD.)が開発するオープンソースのEC向けコンテンツ管理システムである。

参照:EC-CUBE - Wikipedia

 

サーバーインストール型のECサイト構築用のオープンソースEC-CUBE」を、久しぶりに見たら4系が出ていて良い感じになっていた。

www.ec-cube.net

EC-CUBE4関係の関連記事

個人的には3系からデフォルトの見栄えと使い勝手はかなり良くなったと思う。

 

2019年EC-CUBEは時代遅れか

EC-CUBEは2系の普及率はかなり良いと思うんだけど、最近だとあんまりEC-CUBEについての話題は聞かなくなったようも感じます。そこでGoogleトインドで検索ボリュームを調べてみました。

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出典:Googleトレンド

案の定こんな結果に・・・

 

最近のEC関係のトレンドはWooCommerce

その反面、伸びてる方はWooCommerceです。

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WooCommerceはWordPressECサイトの機能を組み込めるプラグインで少々複雑なところがあったりしますが、無料のプラグイン1個でカート機能や顧客管理、販売管理まで出来きるのでかなり便利なプラグインです。

EC-CUBE開発は高すぎる!

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EC-CUBEは本体こそオープンソースではありますがテーマ(テンプレート)やプラグインが有償であることが多く、また1個単体の金額も高いのが現状です。EC-CUBEのテーマが1個10万近い金額になっていて非エンジニアがフルカスタマイズしようとするとかなり高額になるため、自社開発するにしても外注するにしてもECサイトの構築にはそれなりに高額な予算が必要になってきます。個人がちょっとカート機能を入れたいという場合にこの予算はほぼ出てこないでしょう。

国産オープンソースは日本の搾取構造そのまま(特にEC-CUBE

これは私の個人的な見解だが、日本のオープンソースで特に「EC-CUBE」に関しては日本人の悪いところがとても反映されているように感じています。それは拡張性の部分で、見た目を変えるにしても機能追加するにしても、全部が高すぎます。先出で書いたようにテンプレートは大半が10万超えでプラグインもちょっとした機能追加で数万以上かかるのが普通となると本格手にEC-CUBEを導入すると確定してそこにキッチリ予算をかけて開発していこうという明確な意思のある企業しか手が出しづらいのではないでしょうか。

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リッチエディタあたりは本体に組み込んだらどうだ?というような物まで数万かかるとなると少し気が引けますよね。オープンソースを主軸にして企業がこれを維持しようとするとコスト面を考えてもマネタイズをどうやって確立していくかは頭を悩ます課題かもしれないですが、伸びているWooCommerceはWordPressの無料プラグインで、見た目のテーマを変えるにもWordPressテーマを導入したり足りない機能を追加するにしても無料プラグインを組み合わせればEC-CUBE同等のサイト構築が出来ることを考えると人気の差は納得できるようにおも思います。

EC-CUBEの開発コストはWooCommerceの10倍以上

1つのECサイトを構築するのに綺麗なテーマを導入するために予算を1万くらい用意してサーバー周りを一式用意しても1万5,000円もあればおつりがきますが、これがEC-CUBEの場合、ちょっと導入するにしても10万以上がベースでかかるとなると、いくら商業利用だとしても、とりあえず試しに導入するかくらいならWooCommerceを選択するでしょうし、WordPressの普及率が良い状況からも導入のしやすさは段違いでしょう。細かい機能修正やテンプレートを開発するにしても環境があまり良くないから「時間とコストがかかる。」そこを削減しようと外注するにしても「選べる業者も少なくどこも独占的で単価も高い。」他に選択肢が多い今の時代でわざわざ高単価で導入しにくいEC-CUBEを選択する人は少なくなってきてるのでしょうか・・・

EC-CUBE潜在的な性能は良いが環境が悪い

EC-CUBEそのものは非常に優れたオープンソースではあることは間違いではありません。しかし、それを取り巻く環境があまり良くないと感じるところは多々あります。EC-CUBE関係はとりあえず全部が高いのでなかなか手が出しずらいところもあるかもしれないですし、国産と言うのもあって日本語の情報は多いのですが、これにも落とし穴がたくさんあって回答者は大体がカスタマイズ業者で「ここからは有償で」という流れになってることが多く根本的な解決策がネット上に無い場合も多いです。方やWordPressの場合はどうかと言うと調べればほぼ解決策がある上にテーマやプラグイン等も充実していて大半を自前でどうにかできる。この環境の違いはかなり大きいでしょう。

Eコマースは今から準備しておいた方が良い!

ここまでは「EC-CUBE」プロジェクトへの感想に寄ってしまったけど、これからの時代を生き抜く上でEC系を攻略することは必須だと感じていますので、ここからはEコマースにおける市場調査と戦略的な考査をしていこうと思います。

市場規模からこれからの動向を考査する

いくつか具体的なデータを基にこれからの動向を考査してみます。

日本のEコマース市場規模

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出典:【2019年版】国内EC市場のEC化率|BtoCとBtoBをプロが徹底解説 | ebisumart Media

 

このグラフからも解るようにEコマースの市場規模は全体の市場規模の約6%という数値が出ています。これは日本における市場規模でアメリカだと12%ほどになるという。

アメリカのEコマース市場規模

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出典:【2019年】アメリカEC市場 – おさえておきたい5つの数字 - トランスコスモスアメリカ

 

以下は、ファッション関係の市場調査です。

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出典:女性の4割超は洋服をネット通販で購入、よく買う場所の1位はショッピングセンター | ネットショップ担当者フォーラム

eコマースにおける市場規模は今後20%を越える?

これを見ると、ファッション系に関して4割は既にECサイトから購入しているということが解ります。上記で全体的な市場規模のうち、6%ほどがEC関係の市場規模だと知ることが出来たが、分野によってEコマースと相性の良い業種は既にeコマースの役割が強くなってきていることを考えると、これから時代が進んでいくにつれてネット通販の役割はもっと強くなっていくのだろうと考えると、今のeコマースにおける全体的な市場規模6%が今後20%、25%と上がっていくように思います。(あくまで個人的な予想)

こう考えて行くと、今のうちからEC関係のリソースを自社に貯えておくのは悪い事では無いかもしれません。